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続・糖質制限食と小麦全粒粉

2008年09月09日
なんでわざわざ人生を複雑にしたがるのでしょうか?

最近、人と話すのが億劫でたまらない、あらてつです。

昨日、「小麦全粒粉は、糖質制限食に使えるか?」のご質問にお答えさせて頂きました。

結論としては、糖尿病を発症された方は、小麦全粒粉といえど、食べた糖質の分だけ血糖値は上昇する、なんてお話でしたよね。

では、巷間よく言われている、「GIの低いものは、糖尿病にいい」なんてのはどうなんでしょう?

小麦全粒粉は、GI45~50と、低い方に分類されますが、糖尿病の方が食べると、血糖値は上がります。

はい、もう皆さんお気づきですね。

「GIの低いものは、糖尿病にいい」なんてのは、大きなマチガイです。

以前に、今回と同じような、「デュラムセモリナのパスタはGIが低いけれど、食べても大丈夫なのか?」といったご質問をいただきました。

デュラムセモリナとは、デュラム小麦という原始的な小麦の一種から作られた小麦粉で、イタリアでは、「乾燥パスタはデュラムセモリナで作らないとダメ!」なんて法律があるそうです。

で、デュラムセモリナのパスタのGIが比較的低い理由ですが、デュラム小麦ってのが非常に硬く、粉にしても粒子が粗く、普通の小麦を精製した粉より、消化が良くないそうなんですね。

ですから、ゆっくりと消化吸収される分、急峻に血糖値を上げないので、GIが低い方になっているんです。

だがしかし、

GIというのは、糖質が吸収されて血糖に変わる速度を指数にしたものなので、低いといえど、最終的には食べた分、糖質として吸収されてしまいます。急激に上がらないだけで、糖質を摂っていることには変わりありません。

しかも、糖尿病である程度症状が進んだ方は、血液中に取り込んだ糖の処理が追いつかないので、低GIの食品でも血糖値が上がってしまいます。

ですから、GIは境界人の方や、症状の軽い方が目安にされる分にはいいですが、症状が進んだ方はあまり参考にされない方がいいですね。

小麦全粒粉もそうですが、デュラムセモリナのパスタのGIが低いといっても、白米やら白いパンに比べてなので、決してびっくりするほど低いもんじゃないですから。

それに加えて、この「GI」自体もけっこういい加減なもんで、基準にする食物によっても数値が変わりますし、研究者によっても数値が違います。要するに、明確な基準がないんですね。

デュラムセモリナのパスタのGIも、50って書いてあるのもあれば、60とか65とか書いてあるのもありました。

小麦全粒粉やデュラムセモリナのパスタ、その他のGIが低いとされている食品は、基本的には、糖尿病の方の毎日の食事に使える食材ではない、と考えて頂いた方がよいかもですね。

けれど、一応の目安として頭の隅にでも置いておいけば、「スタンダード糖質制限食」や江部康二先生の「食生活十箇条」を実践される際の、食材選びの基準にはなるかなと思います、はい。


糖質制限食食材 | コメント(2) | トラックバック(0)
コメント
優しいお言葉励みになります
ケーキ等のお菓子を食べると 悪い事をしたような気分になり暗くなっていました
江部先生の 夏レシピに手作りお菓子の作り方が載っていたので 今からおからマドレーヌにチャレンジしてみます

また質問なのですが あらてつさんのところで取り扱っていらっしゃる大豆粉ときな粉って別物ですよね

江部先生のコメントの中で きな粉はダメって読んだような…

この大豆粉があったら 小麦粉の代用になるんでしょうか?また食べても血糖値は上がりませんか?
こころさんへ
いえいえ、人間我慢ばかりじゃ精神的にもちません。「美味しく楽しく」糖質制限食を続けてみてくださいね。
さて、ご質問の大豆粉ですが、こころさん以外にもよくお問い合わせをいただくので、ブログ本文でお答えさせていただきますね~。

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