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抗生剤による低血糖についてとコメント頂きました。

2016年10月31日
昨晩、日本に帰って来ました。

マドリードは少し気温が低かったのですが、ムルシア、バルセロナともに、Tシャツ1枚で過ごせる気温だったので、京都のあまりの寒さに生命活動が低下しています。

風呂上がりの指先がどんどん冷えていくことに、不条理を感じずにはおれない、あらてつです。

ホンマに寒い…。

話は変わりまして。

くまそはやとさんから、「抗生剤による低血糖について」の情報をいただきました。

ご自身が歯科医に掛かられて体調が悪くなり、いろいろ検索されて、人様の記事ですが薬の服用が原因かも納得されたとのことです。

私も基本的に人様のブログ記事などは紹介しないのですが、成る程と思えましたので、ご紹介させて頂きます。

ただ、内容については確認を取った訳ではありませんので、気になる方はご自分の主治医か薬を処方してもらっている薬剤師さんにご相談くださいね。

『抗生剤による低血糖について

いつも、ありがとうございます。
虫歯で、歯医者に通っていて、トミロン服用中です。どうも、体調不良やイライラ、便秘が続き、検索して、発見納得したので、人様のブログ引用ですが、ご報告まで。

「まちかど糖尿病指導薬剤師:笠原友子です。

ふだんは、どうすれば糖尿病になりにくいか?改善する可能性があるか?と考えています。
最近では、「人の健康を勝手に心配する余計なお世話の薬剤師」と言われています。

ここの所、ネットの接続が悪くて四苦八苦しています。

今日は、
血糖低下薬を飲んでいる方、インスリンを打っている方は、抗生剤の服用に十分に用心して欲しいと言う話です。

とても良く使われる抗生剤の副作用で低血糖を起こす恐れがあるからです。



友人が50歳で、それも一人息子の誕生日に亡くなってから、3回目のお盆が過ぎました。

彼女は普段、糖尿病でインスリンを打っていることを親友にすら話していませんでした。

ふつうに宴会にも参加し、ダイエットなのよとウォーキングに励んでいて、地元の人は誰も彼女の持病を知りませんでした。

人に知られないよう100km近い遠方の病院を選んだ彼女が、風邪をひいて近所の病院を訪れ、インスリン治療中であることを言わなかった可能性は否定できません。

風邪をひいて昼前に病院に行き、『ちょっとお昼寝するね』と言った彼女を夕方ご主人が起こしに行ったときには、彼女はすでに布団の中で冷たくなってしまっていました。



私が彼女の持病を知っているのは、人知れず改善させたいと願った彼女が私のもとを訪れ、栄養素の補給を試みようと思った事があるからでした。

1日だけ試み、いくら努力しても下がらなかった彼女の血糖値が、その日のうちに低血糖を起こしそうな位に下がり、詳細を知りたがった彼女に執筆中であることを伝えて、少しまとまったら見せる約束をしていました。

その間に、彼女は遠くにいる主治医に栄養素の補充の希望を訴え出ましたが、あえなく却下され、「補充を試みたい。試したい。なんで先生は許してくれないんだろう」と繰り返していました。

彼女には風邪を引いたときには、血糖管理やインスリンの量、特に風邪薬には用心しなくてはいけない事は伝えていましたが、まさか!と言う思いもあった事でしょう。
風邪でつらくて、十分に食事をとっていなかったのかも知れません。
彼女の死亡原因は、低血糖だったそうです。


この低血糖に関して、
糖尿病でインスリン注射や血糖降下剤服用中の方はもちろん、体調不良を十分に訴えられない乳幼児の低血糖に用心しなくてはいけない抗生物質があります。

大変よく使われる第3世代セフェム(セファロスポリン)系抗生物質がそうです。

風邪、化膿性疾患、膀胱炎などにも使われるもので、次のものです。

フロモックス(一般名:セフカペン・ピボキシル)
メイアクト(一般名:セフジトレン・ピボキシル)
トミロン(一般名:セフテラム・ピボキシル)

名前にピボキシルってついていますが、このピボキシル基は吸収されにくい抗生剤の消化管からの吸収を良くするためにつけられていて、吸収された後は分解します。

この分解産物が、脂肪からブドウ糖を作る過程を阻害するので、十分に食事がとれていない時に服用すると、低血糖を起こす可能性があります。

特にこの3種類は、小児の風邪ひきにも良く使われます。

小児科医によっては抗生剤の血中濃度を維持するためにわざわざ『食事に関係なく服用させること』と処方箋に但し書きを書くこともあって、小児科医へ疑義紹介をすることがあります。

患者の家族に『食事に関係なく服用させること』と書いてありますが、「食事をしてから服用ください」と注意喚起をして薬をお渡しします。

血糖管理をしている皆さんも、処方箋を受け取ったときは自分でも確認しましょう。
最近は、一般名で処方箋が書かれている場合もあります。(〇〇・ピボキシルと言った風にです。)

薬には、必ずリスクがあります。
漢方薬にも、血糖値を上げやすいものがあります。

服用薬は1冊のお薬手帳にまとめて記録し、行った先々の病医院や薬局でお見せになることをおすすめします。
からだを守る手段となります。

暑さで体も疲れてきました。用心して過ごしましょう。


参考文献:『99.9%が誤用の抗生物質』岩田健太郎(光文社新書)
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PMDA医薬品適正使用のお願い
『ピボキシル基を有する抗菌剤投与による
小児等の重篤な低カルニチン血症と低血糖について』』



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