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続々、糖質制限食の長期的予後は?

2007年07月29日
江部康二先生、毎年恒例のテニス合宿に信州へ旅立たれました。

めっちゃいいとこらしいのですが、私は連れていってもらったことがありません。

いえいえ、決して催促しているわけではありません。

ただ、今年はまだ何処にも旅行していません。

信州は、何が美味しいのでしょうか…。あらてつです。

さて、昨日の続きですが、イヌイットの方の食生活を書いたら、いいタイミングでご質問頂きました。

今日は。毎日楽しく拝見しています。
良いオリーブオイルを勧めておられましたが、あらてつさんは摂取カロリーの何パーセントぐらい脂質をお摂りなのでしょうか。
仰るように動物性たんぱく質を増やすとエンゲル係数に響きますよね。
カロリーから見て脂質の方が安いし、血糖値にも地球にも優しいような気がするのですが。
実際にどのぐらいまで摂ってよいものなんでしょうか。

街のくまさん、いつもありがとうございます。今回のテーマが参考になればと思います。

イヌイットの方々の食事ですが、西洋文明に侵される以前は、狩猟で得たカリブー、アザラシ、クジラ、魚が主で、野生の果実は極少量ありましたが、野菜はありませんでした。

グリーンランドにイヌイットの先祖が渡ってきたのが、約4000~5000年前と言われています。ということは、約4000~5000年の間、動物性の脂質とタンパク質が主食の生活を続けてきたんですね。

デンマークの何とかいう病院(済みません、名前忘れました)のダイアベルグ博士が、グリーンランドのウマナック村で、1963年から67年までの4年間、イヌイットについての調査をされました。

同時期のデンマーク人(イヌイットと同一人種)と比較してみると、驚愕の調査結果が現れました。

調査を行った4年間で、血管性の心疾患で死亡したデンマーク人は約40人、それに対し同じ疾患でのイヌイットの死亡者数は3人です。どちらも、摂取カロリー中の脂質の割合は、40~50%でした。

他の疾患、いわゆる生活習慣病と呼ばれる糖尿病やガンに動脈硬化、血液が固まって起こる脳梗塞、心筋梗塞などもとても少なかったのです。

食事の大半が脂肪、しかも、血液をドロドロにすると言われている、動物性脂肪を大量摂取しているイヌイットと、デンマーク人の違いは何だったのか?

明確な違いは、糖質を摂取しているか否かなんですね。

<つづく>
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コメント
あらてつさん、いつも興味深いお話ありがとうございます。
イヌイット(たしかアラスカ)の食生活は捕鯨の問題やら近代化・利権がらみで。イヌイットの伝統食から米国本土のような食品(冷凍食品や缶詰)が普及するにつれて。貧困と成人病が深刻になったというドキュメンタリーを10数年以上も前に観ました。
もともと農耕をしないネイティブアメリカンも現代食のせいで超肥満の村などがありますね。
肉食獣は草食動物の内臓を食べることで十分なビタミンや酵素が摂取できるから健康に生きられるということです。

人間はあらゆる環境に適応するために雑食になったのでしょうが、現代ほど糖質を大量に食べられる時代はありえなかったわけですから。
何かが狂うのは当然だと思います。

それから質問です。糖質制限食品のフィナンシェやクッキーの食べ方なんですが。
通常の三時のオヤツ感覚で食べてもいいのでしょうか。
それとも昼食後のデザートという食べ方なのでしょうか?それだとスタンダード糖質制限の私は昼の糖質接種が気になるのですが。
黒尼さんへ
いつもコメントありがとうございます。

西洋文明は、あちこちで自分達の価値観を押し付けてきました。その結果、今日地球上の至るところで問題が噴出してきているのだと思います。
現在、イヌイットの方たちは、深刻な貧困とアルコール問題を抱えています。
もともと飲酒の習慣は無かったのですが、これも西洋人が持ち込んだものです。

さて、ご質問の件ですが、スタンダード糖質制限食をされているのであれば、昼食後のデザートにフィナンシェ、クッキーを食べられるのは控えられた方が良いかと思います。フィナンシェ、クッキー自体の糖質は微量ですが、主食を摂られているので、余分な糖質は少ないにこしたことはないと思いますので。
主食を食べないときの食後のデザート、若しくは、三時のティータイムに召し上がっていただく方が良いかと思います。

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