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糖質制限食でクレアチン値が改善と嬉しいご報告頂きました

2011年12月05日
今、江部康二先生からのご命令で、「糖質制限食でダイエットした場合、筋肉量は保てるのか」という実験をしています。

で、被験者に名乗りをあげてくれた、かつてはうら若き乙女2名、実験開始から一週間になりますが、ふたりとも本人がビックリするくらい体重が落ちています。

有り体に言いますと、二人ともいわゆる「アラフォー」世代で、典型的な「気分は二十代、脂肪は40代」「痩せたいけれど努力は惜しむ」タイプです(笑)

一つ年を重ねると共に落ちにくくなっている腰回りの脂肪を、何とかしたいと思いながらも目の前のケーキ食べちゃう感じですね。

加齢と共にじわじわ増える脂肪って結構落ちにくく、本人達も諦めてケーキ食べてたのですが、糖質制限で「すこーん」と落ちたことで、さらにモチベーションが上がったみたいです。

それにしても。

目の前で体重測るわ、写真も撮っても大丈夫だわで、全く“オトコ”として見られてないきがした、あらてつです。

まあ、いいんですけどね。

話は変わって、糖質制限食でクレアチニンの値が改善したとの嬉しいご報告を、たこ焼き頭さんから頂きました。


『10年前に糖尿病になり、今年8月に足が過去にないほどむくみ検査しました。クレアチニンが2.55でした。制限食と降血圧剤や利尿剤の始まり。

9月の尿検査で下がるのが困難なクレアチニンが2.09。主治医も驚いていました。11月の検査では1.88 驚きでした。診断は進行性の悪性高血圧でした。若い頃から高血圧ではありましたが、最近は200から何をしても下がらなかった血圧が、現在135 体重も86kgから70kgとなりました。なぜ、クレアチニンが下がるのかが不思議でした。

当初は、主治医(腎臓専門医)からこれ以上 数値が増えるのを防ぐしかないと言われていただけに。今回 江部先生の「主食を抜けば糖尿病はよくなる」を購入し、読ませていただきました。

私は、先生の糖質制限に出会う6年前から、自己流の糖質制限をしてきました。今回、糖質制限の教本を手にし、自分のやってきたことが不完全ながら間違いでなかったことを実感できました。健康診断では昨年のa1cが5.4、今年秋は4.4でした。

素人の結論ですが、クレアチニンが5ヶ月で0.67下がったのは、糖質制限が内臓に大きな影響を与えているかと思っています。糖質制限は、内臓強化とくに腎臓に自然快復力も与えているすごい療法なのではと感じています。

現在、タンパク質は制限通りで、それ以外の部分で a1cをあげないようにしています。とりあえず報告です。』


たこ焼き頭さん、コメント&とても嬉しいご報告、ありがとうございました。

また、クレアチニン値及び高血圧の改善、並びに体重の減少、本当におめでとうございます。

糖質制限食の面目躍如といったところでしょうか。

で、腎障害ですが、主治医の方が仰った通り、現在の西洋医学では薬で進行を遅らせる程度の治療しかできず、行き着く先は人工透析です。

それが、クレアチニン値

9月の検査で2.09→11月の検査で1.88 

と見事な改善!

恐らく、糖質制限食なら食後の高血糖が起こらず血管にダメージを与えないので、腎臓の血管の修復が追いついたのではないかなと思います。

あくまでもシロート考えですが。

この「糖質制限食による腎症の改善」について、江部康二先生がブログに書いておられたので、以下、抜粋させて頂きますね。

たこ焼き頭さん、これからも美味しく楽しく糖質制限食を続けられて、更なる改善を目指してくださいね。




糖尿病腎症と糖質制限食   2011年07月04日 (月)

こんばんは。

2010年12月の統計で、日本で慢性透析療法を実施している患者数は297,126人で、前年度より6,465人増加しています。

基本的に統計を取り始めて以来増え続けていますが、伸びは鈍化しています。

例えば、2010年の導入患者は37,532人で前年度より34人減少して、一応歯止めがかかってきています。

末期腎不全で透析導入にいたる原因疾患の1位は糖尿病腎症で、2010年度は16,271名で43.5%を占めています。

糖尿病腎症が一旦始まれば、じり貧で進行するのが、現在の西洋医学の常識的認識です。

特に顕性蛋白尿が出現する第3期以降は、既に不可逆病変と考えられています。

ACE阻害薬、または、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)の投与により、微量アルブミン尿(第2期、早期腎症)が改善したという報告はあります。

また糖質制限食による血糖コントロールの改善で、薬物なしで微量アルブミン(第2期、早期腎症)が正常化した人は、私の患者さんでも何人かおられます。

さて、腎症第3期Aまでは、糖質制限食が可能と過去のブログで述べたのは、所謂EBMに基づくものではありません。

ただ、ご自身が1型糖尿病の米国のバーンスタイン医師は、小児期12才に1型糖尿病を発症され、以後インスリンを打ち続けておられます。

バーンスタイン医師は「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」(メディカルトリビューン)の著者です。

バーンスタイン氏は、35才で顕性腎症前期(第3期A)となった頃、SMBGで血糖自己測定をしながら食事療法を研究し、徹底した糖質制限食を開始しました。

尿中微量アルブミンの増加する「早期腎症期、第2期」より進行した、蛋白尿が出現する段階の「顕性腎症前期、第3期A」から、糖質制限食で回復しタンパク尿が消失します。

45才で医学部に入学、49才で医師になり、糖尿病を徹底的に研究しました。以後、現在まで多数の糖尿病患者を診察し続けています。

2011年、77才現在、糖尿病合併症もなく、現役医師としてお元気にお過ごしです。

バーンスタイン医師の場合、HbA1c5%くらいでキープしておられると思います。

個人差も当然あるし、糖質制限食のコントロール・スタディなどはありません。従って、糖質制限食で尿中微量アルブミンや顕性腎症前期(第3期A)までなら、必ず改善すると断定したり保証することは当然できません。

ただ、糖質制限食でHbA1c:5.8%未満くらいまでコントロールすれば、バーンスタイン先生のような経過をたどる可能性もありえると思います。

ACCORD研究(2008年)と2010年2月のランセットの研究報告で、糖質を摂取して、薬物療法でHbA1cを厳格にコントロールすれば、総死亡率がかえって上昇することが示唆されました。

糖質を摂取することによる食後高血糖、そして過剰な薬物治療による低血糖、これらの繰り返しによる血糖値の乱高下が、死亡率上昇の主たる要因と思います。

糖質を摂取しながらインスリンなどでHbA1cをコントロールしても、食後高血糖を防ぐことは困難で、糖尿病腎症の進行は防ぎがたいと思います。

このように考察してみると、糖質制限食だけが食後高血糖を生じないし、薬物の使用もなく低血糖も生じないので、糖尿病腎症の進行を防ぎ、また総死亡率も減らす可能性をもっていることがわかります。

血糖コントロールが良くないと、糖尿病腎症第2期くらいから高血圧を合併してきます。そして高血圧が糖尿病腎症の進行に大きく関わっています。

患者さんへの説明は、結構難しいですが、

①「血糖コントロールが悪ければ、糖尿病腎症は転がるように進行する。」
  微量アルブミン尿→第3期A→第3期B→腎不全→透析

ということをまず説明します。

そして、

②「糖質制限食で血糖コントロールが良くなれば、100%とは言えないが進行が防げる可能性がある。」

と説明します。

第3期A(タンパク尿1g/日未満)の段階までは、

<高タンパク食による蛋白尿へのリスク>と<食後高血糖による蛋白尿へのリスク>を天秤にかける

という言い方もできます。

このような臨床試験はないので、結論は出ませんが・・・。

ただ、第3期A(タンパク尿1g/日未満)の段階までは兎も角として、第3期Bの段階(タンパク尿1g/日以上)の段階になると、糖質制限食でも治療に難渋します。

ともあれ、できるだけ早い段階で糖尿病腎症を発見し、糖質制限食実践で血糖コントロールを良好に保つことが、現時点で最善の道と考えられます。

糖尿人は、3ヶ月~半年に1回、尿中微量アルブミンを検査して、糖尿病腎症の早期発見に努めて下さいね。


江部康二





糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム

糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
糖尿病 | コメント(5) | トラックバック(0)
コメント
恥ずかしながら
30代前半で重度のDMになってしまいました。7年程健康診断を受ける事がなかったので、ストレスがたまっては炭水化物の食事のオンパレード、ここ一年間は主食がお菓子とあっては症状が悪化しても仕方ないです。今は自宅療養中ですが、糖質制限メニューはおろか、血糖値が上がるのが怖くて食事も1日一食しか食べられません。そこでドカ食いする事もあるので、正直不安です。インスリン注射も使っています。他のDMの方のブログを見ると、ヘモグロビンA1c値が4%後半とか5%台というのが目立ち、凄いなと思います。長い文章になってしまいましたが、今の僕はこんな状況です。ちなみに来週月に一度の検査がありますが、ヘモグロビンA1c値が下がっていることを祈っています参考までに先月は6.9でした。
私も腎機能が改善しました
あらてつさんはじめまして。
いつも糖質制限ドットコムを利用させて頂いてます。
私も糖質制限食で、腎症が改善しました。
酷い時は、クレアチニン1.14 GFR値57でした。
現在クレアチニン0.89 GFR値73 尿中アルブミン補正値 19
そしてA1c4.9になりました。
本当に糖質制限食の凄さを肌で感じています。
冬場の体重増加→春に落ちる
あらてつさん、こんにちは
ポン酢届きました、鍋の季節には欠かせないので今回はまとめ買いしましたが…なくなるの早いかも…e-263

さて、最近油断気味のせいか2kgほど体重が増えてしまいましたv-12
実は毎年寒くなるとこのぐらい自然に増えて春から夏にかけて元に戻るというパターンを繰り返しています
腐っても女、ダイエットを振り出しに戻すわけにはいかないので定期的に安い公営ジムを利用するなどもしていますが、冬場って何年も糖質制限されている方もこうなってしまうものですか?

私だけですかi-198
Re: DJニューエラ さんへ
DJニューエラさん、私が軽々しく言ってはいけないのですが、糖尿病になってしまった事実は取り返せません。
ですが、糖質制限食に出会えたじゃありませんか。糖質制限食、ちゃんと取り組めばちゃんと効果は出ます。
せっかくの出会いを無駄にしないように、“美味しく楽しく無理をせず”糖質制限に取り組んでみてくださいね。
2011年8月クレアチニン2.55からの出発
江部先生やあらてつさんのブログでたくさん勉強できています。大変な感謝です。
また、糖質制限食の患者になりたくて 何とか茨城から通えないものか探した結果 高速バスを乗り継げば通えることが分かりました。今までの極力カロリー制限の自己流糖質制限食の間違っている部分がよくわかりました。今はネフローゼがあるので、たんぱく質制限内での糖質制限食を続けています。京都まで行って本当によかったです。活字だけではよくわからなかったことが、管理栄養士の先生の詳しい解説でよく解りました。次回から録音しようと思います。今までに高雄病院に1回、京都診療所に1回 通いました。漢方を処方され3月末の蓄尿検査と血液検査でクレアチニンは1.68…A1cはびっくりの3.8でどちらも過去最高記録でした。4月初旬に出血性十二指腸潰瘍で1週間入院しましたが、あまりのヘモグロビンA1cの低さに、看護師さんが変わるごとに驚かれ質問されました。ある晩は看護師さんたちが消灯後にこっそり血液を測らせてほしいと食後2時間血糖をはかって「ほんとに低い!」と驚いていました。ただ入院生活は結構大変でした。とくに糖質制限食の理解のない茨城ですから、糖尿病の私に飲むヨーグルトやヤクルト、たっぷりのおかゆ・・・ただし食事中にカーテンを閉められる病室だったので、こっそり家族に食べてもらいました:笑。入院中は 数人の看護師さんたちに糖質制限食や高雄病院、江部先生のことを話せる機会がありました。PCで検索すると言っていました。茨城にも広がることを祈ります。また結果報告します。
最近:今ある責任から開放されるときが来たら 高雄病院の近くに引っ越したいと思うようになりました。

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